意識高い系美容師とデザイナーの共通点

きたの暮らし

先日トークイベントのゲストで登壇することになり、髪の毛ボッサボサだったので人前出るならどうにかせにゃあ…と思い、美容室に行きました。

普段は自転車で少し遠くの美容室まで通っていたんですが、雪が降り過ぎで、もう10分も外を歩きたくない状態だったので、事務所近くの美容室に試しに行くことに。

ここの美容師さんがなかなか面白い人でした。
結果、今まで決まった美容院に通うことがなかった私が、やっと通いたいと思える美容院を見つけられました。

パーマかけに行ったのに、カットを薦められる

担当してくれたのは若い男性のお兄さん。
(余談だけど、生まれてこのかた1度も女性の美容師に当たったことが無い…指名してるわけでもないのに)
パーマ取れかけの頭をまずどうにかしたいと思い、パーマ+カットのメニューで予約していたのですが、私の髪を見るなり

「カットだけでパーマ生き返ると思うから、カットだけにしなよ」

と言われました。
そんなこと出来るのか!と詳しく聞いてみると、髪が伸びてきた重さで潰れてしまっている部分をカットで軽くすると動きが戻ってくる…みたいな話でした。
そうするとカット代だけで済むから、今日は浮いたお金でおいしいものでも食べなさいよ。とイケメンな提案をしてくれる店員さんに言われるがまま、じゃあそうします!とお願いしちゃいました。

カット方法やお店の経営方針なんかをプレゼンされる

「おれ、中身の無い雑談あんましないんだよね!」

今日このあとどっか行くんですか?とかそういう類いの話ですね。だいたい初めて行く美容室って、同じような会話になると思うんですけど、こんなこと↑言われて、えっ?雑談ダメなの?と若干緊張…。

そのかわり今の髪の毛の状態や、前の美容室のカットの仕方の説明、これからやるカットの仕方なんかを細かく説明してくれました。
パーマが戻る原理も、説明を聞いて、ちょっと理解できました。
あとは、開店時間を変えたら客が増えたとか、これからこういう美容室にしたいんだよね!とか熱く話され。
そういう話が苦手な人もいるかもですが、喋りが上手だから苦でもなく、その人の思いを色々と聞けて信頼度が上がりました。

カットの仕上がりは、言われた通りパーマかけたようにウエーブが元に戻ってびっくり!浮いたお金でご飯食べに行くのはやめて、続けてカラーをしてもらうことにしました。
ここのシャンプーがまた気持ちよくて!そんなに丁寧にやってくれてありがとうございます!とお礼を言いたくなるくらい丁寧に洗ってくれて感動しました。

デザイナーも技術面についての話をお客さんと共有したほうがいい

カットのテクニックや店舗経営の話をされる中で

「こんな話する美容師さん初めて会いました!」

と言ったところ

「だってこういう話したほうが、お客さんのレベルも上がっていいじゃん」

と言われました。

お客さんも髪のことに詳しくなって、一緒に色んな髪型チャレンジしたり出来るようになるんだと。言い換えると「美容室をお客さんと一緒に育てて行く」ってことだと思います。
お店を続けて行くなら当たり前のことに思えるけど、いままで美容室でそういう意識をしたことが無かったので、目から鱗でした。

それはデザイナーにも同じことが言えるなと思います。デザインを依頼する側の人は、自分がデザインのことをよくわからないから他人にお金払って頼むわけで、イメージはあっても、的確に「こういうデザインを作って欲しい」って言えるわけが無いですよね。

美容師さんに「このはさみ使ってこういうカットで」じゃなくて
「直毛で困ってるんだけど、ふわっとしたパーマかけたいんですが…」ってお願いするのと一緒で、

「こういうデザインにして欲しい」じゃなくて「新商品をつくりたいんだけど、全国に向けて売っていくにはどうしたらいいか」ってお願いするわけです。(その奥にもっと的確なイメージを持っているときもありますが、さておき)

で、デザイナー側もクライアントの希望と市場の状況を見て、
こういうテイストでいこうとか
この1色で統一していこうとか
この要素は削っていこうとか
あーだこーだあーだこーだ
あーだこーだあーだこーだ
色々考えて考えて何通りもつくってつくって考えて考えて
お客さんにお披露目するんですが、お互いのことをよく知らないままデザインされたものをポンと出されても

「う〜〜ん、なんかイマイチ。。。」

「うちはこういうテイストでお願いしたつもりだったのに!」

なんてことが起きたりします(;;)

美容師とデザイナーって、案外似ているのかも。。。と思いました。新人デザイナーは、例えばシャンプーしかさせてもらえないアシスタントと同じです。技術がある人は直接お客さんとやりとりさせてもらえるわけですが、希望通りの髪型にするには、技術以上に
お客さんとのコミュニケーションとその後の選択が大切です。

依頼と結果の間のコミュニケーションって、すごく大事です。むしろ依頼と結果の間のコミュニケーションで全て決まると言ってもいいくらいだと思います。
たまにエスパー機能が添いているデザイナーやライターさんは、がっつり話をしなくても相手の要望通りのものを出してくれたりしますが、大抵のデザイナーにはエスパー機能はありません。。。

この写真の髪型にしてください!って切り抜き持ってこられても
「それモデルが良いから良い髪型に見えるけど、あなたがやったら悲惨だよ?」なんてこと、デザインの世界でもよくあります…。

時間の無い中で、ひと言ふた言のやりとりで進める仕事は、不安と焦りしか無いです。きっとお互い。

デザイナーが理解していれば済む話も、クライアントと共有する。
例えば箱の形はなぜこうなるかとか、紙質とか、フォントはなぜこれにしたとか。コピーはなぜこの人に依頼するか、とか。

そういう細かい話はどんどん話し合って、わからないことや不安なことはどんどん解消していくことで、クライアントもデザイナーも理解度が上がってより良いものがつくっていけるようになるんじゃないかなと思います。

そのためには、週明け午前中までに!とか明日までにおねがい!みたいな依頼が減って欲しいですね。

シャンプーしかさせてもらえないアシスタント同然の私は、勤務時間外でせっせと修行に励むのみです。。。(;;)よよよ

ここまで書いたら、もしかしたらどこの美容室か特定されちゃわないかドキドキですが…ほんとに良い美容室なので、旭川近郊で気になる人には聞いてくれたら、こそっとお教えします。

コメント

  1. masa.n より:

    記事、拝見しました。
    現職東京にあるデザイン事務所で働いているNです。
    「依頼と結果の間のコミュニケーションで全て決まる」
    なるほど。確かにそうですね。
    私も数多く案件をこなしておりますが、記事のあるある話めっちゃ共感しました。
    なんとなく日頃の思いをここに書いてみました。
    わたしが下記で伝えたいのは、現場はそんな感じじゃあない。
    もっとエスパーのエスパーのエスパーを使える人が今のデザイナーなんだと。。
    ぶっちゃけそんなことできるはずなくて、
    デザイナーが無駄に無情に時間を消費してデザインを量産してるだけなんです。
    ーー話は変わるけど、現場はこんな感じーー
    基本的に、お客が依頼を持ちかける人は誰でしょうか?
    プロデューサーですよね。デザイナーじゃない。
    プロデューサーはお客の話を聞いてお金の話をして、
    どんな感じにしたいん?って要望聞いて会社に持って帰ってきます。
    そこでデザイナーをアサインしてチーム組みます。
    「これおもろそうやけど、お前らのチームでやらん?」って。
    プロデューサーはデザインについてわからないからデザイナーの上に
    ディレクターを置きます。クリエイティブを管理するためですね。
    ここでデザイナー>ディレクター>プロデューサー>お客
    という形が作られます。
    WEBだったら、ここに
    コーダー>デザイナー>ディレクター>プロデューサー>お客
    という形が作られますね。
    どうでしょうか。これじゃまるで伝言ゲームです。
    コミュニケーションなんてもんじゃない。
    じゃあこの体系をどうにかしようと思っても
    どうにもならないんじゃないかなぁって思います。
    あるとしたら一人で全部処理する。
    大規模になるとそれも難しい。だけれど、間に入る人が減れば
    それも解決するのかなと思います。
    例えばデザイナーがプロデューサーのようなことをする、とか。
    ちょっと話変わりますが、デザイン事務所のプロデューサーなんて
    デザインやコーディングの経験なんて0なんて人ザラにいるんです。てかそっちの方が圧倒的に多い。
    ぼくはそこに問題あるんじゃないかなぁって最近思い始めてます。
    お客との要望で100%以上キャッチできなければデザイナーに伝えることなんて、
    もっとできないですしね。
    なんかデザインについて素人なプロデューサーと
    デザインのことを知らないでお金出して頼んでいるお客(当たり前なんですけど)
    がいくら相談したって愚の骨頂だと最近思ってます。
    これの比重ってどこいくのかっていったらデザイナーにいくんですよね。
    超話それましたが、そう。
    「依頼と結果の間のコミュニケーションで全て決まる」
    なんか組織されているとこいうコミュニケーションが曖昧になってしまうものです。
    メールでのやりとりがまさにそんな気がしますね。
    そうあればいいなと記事を見て思いました。

  2. ましましこ より:

    はじめまして。
    突然のコメント失礼します。
    道外から越してきて旭川に住み始めて3年目、未だ美容室ジプシーで検索していたらめいさんの記事を見つけました。
    読んでいたら引越して来る前までカットをお願いしていた方に似ていて、このお店に行ってみたいと思いました。
    気づいたら1年前にカットして以来美容室に行っていないので切羽詰まっていて、お店を教えていただけたらと思いコメントしました。
    ご出産されたばかりでお忙しいかと思いますが、お時間ありましたらよろしくお願いします。

  3. mei082 より:

    ましましこさん、コメントありがとうございます!ここでお店の名前だして検索引っかかったりするのもアレなので(意識高いとか言っちゃってるし)メールくださればお店の名前お送りします!→pupa.goodnight@gmail.com
    とても親切な美容師さんですよ(°▽°)